東芝はどうなる?

東芝本社からは毎年夏、「東京湾大花火大会」が見えました。
特等席です。東京五輪に向けて現在は花火大会は中止になってます。

東芝(6502)の半導体子会社売却がなかなか進展しません。
東芝は半導体子会社の東芝メモリの2兆円規模とされる売却で
およそ1兆2000億円の有利子負債の返済にメドをつけたいのでしょう。
何より、債務超過を解消して、上場を維持したいのでしょう。
ただし、サムスン電子に次ぐ世界2位のNANDフラッシュメモリーを手がける
東芝メモリを売却したあと、これといった事業は見当たりません。
「売却を中止」→「2期連続債務超過」→「上場廃止」→「経営再建」→「再上場」
という選択肢もあっていいのかもしれません。
もっとも、サムスン電子がこれまで以上に先端半導体に投資をしてくれば、
資金的に乏しい東芝に勝ち目はありません。

半導体子会社の売却で金融機関をホッとさせるか、
売却せずにサムスンと戦うか、悩ましい問題です。

ところで、ユニクロやドンキホーテホールディングスなどの店舗の減損損失について触れましたが、
東芝は買収企業(米国の原発メーカー、ウェスチングハウス)の収益力がないとして企業価値(のれん)を
下げる減損会計を実施しました。減損損失額はおよそ7000億円で、その結果、17年3月期は1兆円に迫る最終赤字になりました。

もっとも、減損損失を計上したことで大幅な赤字に陥りましたが、「のれんの減損7485億円」はキャッシュ流失をともなうものではありません。

あくまでも会計上の話です。

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