セブン銀行にあって、他の銀行にないもの

セブン銀行(8410)が他の銀行とまったく異なっているのは、銀行員に代わってATMが稼いでいるということです。

実は、セブン銀行は、他の銀行が収入源とする貸付金の利息収入がありません。有価証券の運用による収入もありません。

たとえば、17年3月期におけるセブン銀行の単体ベースの貸付金額は198億円、有価証券は778億円にすぎません。そこから得た収入は、貸出金利息27億円、有価証券利息配当金は2600万円にすぎません。ちなみに、セブン銀行が所有している有価証券は社債がほとんどで、国債の保有はありません。

事業会社の売上高に相当する1216億円の92%、1120億円はATMで得る手数料収入なのです。

『図解!業界地図 2018年版』(プレジデント社)でも紹介していますが、グループのセブンイレブンなどに設置しているATMの設置台数はおよそ2万3300台です。それらATM1台当たりが、1日に1万2000円以上の収入を獲得。費用は2000円を切っています。

ATMも年月を経過すると減価償却を実施するために、資産価値が下がってきます。17年3月期は、全体で187億円、1台平均80万円でした。そのATMが従業員や経営陣の収入を支えているという構図です。

 

16年3月期

従業員平均年間給与 658.1万円(456人平均 平均年齢43.2歳 平均勤続年数6.4年)

社内取締役平均年俸 4942万円(社内取締役7人)

 

17年3月期

従業員平均年間給与 663.4万円(472人平均 平均年齢43.0歳 平均勤続年数6.8年)

社内取締役平均年俸 5085万円(社内取締役7人)

 

まさに、セブン銀行は「ATM銀行」です。近年では、米国でもATM事業を展開しています。

■セブン銀行の国内ATM実績推移

決算時期       13年3月期  14年3月期 15年3が月 16年3月期 17年3月期

ATM台数      18,123台  19,514台  21,056台  22,472台 23,368台

ATM1台1日収入  13,437円  13,250円  12,875円  12,467円  12,158円

ATM1台1日費用  1,681円   1,677円  1,643円   1,651円   1,732円

利用1回手数料単価  130.3円   131.2円  136.2円   133.6円   133.1円

 

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